Dannasm 033

Kazunari Tanaka age62

IMAGE:Kazunari Tanaka

Dannasm Details 010

ダンナとは誰に対しても目線が一緒であること

銀座とのゆかりと今の銀座をどう思うのか教えていただけますでしょうか

わたしは31年前に、銀座かねまつという主にレディースシューズを販売する会社に接客として約9年間勤めていました。当時はファストファッション、ドラッグストアのようなものがありませんでしたから街の景観が違いますね。

銀座での思い出に残るエピソードは何かありますでしょうか

銀座かねまつに入社したことにより私が生涯尊敬する人との出会いがありました。兼松真澄(かねまつますみ)さんといいまして、当時社長をされていた方です。社長は、銀座通連合会の理事長を務めていて銀座界隈では顔が広かったです。
社長は、人によって接し方を変えない方でしたね。努力したことに対してはちゃんと見てくれていました。
後、社長は現場主義でしたから、良く店舗を回ります。事前に社長がお店に来ることを知るとスタッフ総出で売り場を作り直すんです。なんとかギリギリ間に合って社長の視察が始まります。ジーっと売り場を見渡し、指摘をするのですが、社長は穴を探すのではなく、売り場を良くするための引き出しを探す人で、裏表が全くありませんでした。

兼松真澄社長からいろいろと教わったと思いますが、今でも活かされている教訓はありますでしょうか

社長の口癖は、「一流に接しろ」でした。一流と接していれば本質が分かると教えられました。それと「給料は私から貰っているのではなく、お客様から貰っているんだ」この言葉は今でも忘れることがない私の教訓となっています。
後は、「男は辛くてもジッと我慢しなくてはいけない時がある。それが成長につながるんだ」と。結局、社長はどんな人にでも感謝が出来る人間になれよと言いたかったのだと私は思います。
ですから、私はこういったポリシーを持った人が銀座のダンナではないかと思っています。

確かにそうですね。このような流儀(ism)を持った方は素晴らしい方だと思います。田中さんは兼松真澄流儀を継承したわけですが、田中さん自身が思われるダンナの定義はどのようなものがありますでしょうか

誰に対しても目線が一緒であること。ステージが上がれば上がるほど腰を低くすることが出来る人ではないでしょうか。

なるほど。それが、接客にも繋がるのですね。接客業は田中さんにとってどのようなことだと思われますか

おもてなしの精神ですね。まずは、お客様の意志を感じることだと思います。こだわりを持っている方は、そこの所を言われると嬉しいものです。「洞察力」「観察力」「推察力」「行動力」が大事です。それとお客様を一人一人よく知ること。感謝の気持ちを持って接することです。