ism Special 001

ダンナ・仕事イズム

MIYATA TRADING CO.,LTD
代表取締役

宮田”ビリー”宗一

(Dannasm 018)

“仕事”は、人生において大半を占め、その人の生き様が現れる。
「誇り」「使命」「夢」「格闘」「完璧」と想いは千差万別。
名もなき男たちは、どのように仕事と向き合ってきたのだろうか。
俺の“流儀”からヒントをいただく。

この醸し出す佇まいは一体どこからくるのだろうか。落ち着いた喋り方、渋さを際立てるいでたち。男性も女性も惹きつける要素を兼ね備えている。
「好きなことだけをやっているとこうなるんだよ」とニヒルに笑う。

ビリーさんが経営する会社は明治17年(1884年)に横浜で創業され、ビリーさんで5代目となる。創業時は、家具と絹糸の輸出入を主に行っていた。現在は育った環境とアンティーク好きが高じて、クラッシックカー、アンティーク家具を主に取り扱っている。
仕事の拠点は、フランス・パリ。ヨーロッパ各国の情報収集を行いながら、ロンドン、フランスの田舎町を中心に周り、アンティークを探し求めている。
「クラッシックカーは、田舎に眠っていることが多い。古いガレージとかにね。都会では、なかなか見つからないからね。ボロボロの状態を修復するのに手間がかかり大変なんだよ」
パリと日本を何度も行き来しながら、特定のお客様に販売を行っている。クライアントがクラッシックカーを購入する目的は、乗るためのものではなく飾って楽しむ鑑賞用であったり、投資であったり様々であるという。
「クラッシックカーは、車のフォルムを楽しむ人が多い。値が下ることはまずなく価値が上がるものだしね」

会社経営において一番必要な事は、 人の信用とブレーン。

先代から築き上げたものを受け継いだビリーさんは、信用が出来るパートナーと出会い現在の事業の形に発展させた。会社経営において一番必要な事は、人の信用と特にブレーンだと断言する。
「最近は、物理や音の専門家と出会うことがあり、他の視点を知る、見ることでまた違った事業が成り立っている。違う世界のスペシャリストと仕事をすることが大切。そこから世界が広がるからね。私は、人と会う機会に恵まれているよね」
そして、人との出会いにおいてもう一つ大事なことがある。それは礼儀である。
「食事をごちそうになったら、次の日にはちゃんとメールか電話でお礼を言うこと。これは最低限の礼儀。今はこの当たり前の事が出来ない人が多いように感じる。成功者はこういった小さなことからきちんと行っているからね」

レベルの高い所にいないと、 感性は磨かれない。

銀座には、世間には知られていない富裕層が利用する違う世界がいくつかあると噂を聞いたことがある。
「1回の接待で、高額な金額になる事がある。一流の人間と仕事をするにはそういった所をケチってはいけない。信用にもつながるからね。それに、レベルの高い所にいないと感性は磨かれない。感性は人が作るもの。上を目指し、その場所に常に立ち続けることが大事なんだ。ワンコインランチで満足するのではなく、その上のステージに自分を持っていくことが必要だと思う。そこに新たな出会いがあるかもしれないからね」

仕事は、会話の中から生まれるもの。 会話のアイテムである引き出しをたくさん用意し、基盤を整える。基盤があることでクライアントが求めるものにすぐに応えることができる。ビリーさんは、生まれながらに自然と経営学を身につけてきたのではないだろうか。「好きなことだけをやっているとこうなるんだよ」と言ったこの一言は、ビリーさんの人生そのものを表している。

仕事イズムPROFILE:

宮田”ビリー”宗一

1948年
東京都生まれ
1972年
慶應義塾大学卒業 後、英国ケンブリッジ大学卒業
2009年
MIYATA TRADING CO.,LTD.代表取締役就任
2016年
BELTEX CO.,LTD.設立 代表取締役就任